2000系・通勤ライナーについて

 
 オールクロスシート・一部編成の中間車はダブルデッカーという,今までの中原急行の車両とは全く異なるコンセプトで新製された車両です。
 本文ではごちゃごちゃ書いてますが,早い話が通勤ライナー用の車両で,着席需要の乏しい昼間時等は一般列車として運用します。
 ライナーに使用することから居住性の向上の為,転換クロスシートを使用(妻面のみボックス式クロスシート),座席数を増やすため扉数を片側2箇所にし,シートピッチも京急2100系と同一の850mmと通常より狭く設定,一部中間車はダブルデッカーにしたりで既存の車両とは全く異なります。
 
 ただいずれにしても既存の車両より乗降に時間がかかることから扉幅やデッキを広げたり,列車の加速性能を向上させるなどで運転時分の増大を防ぐように配慮されています。
 #もっともデッキと扉幅広げたら,座席数が京急2100形と同一になってしまいました。全長2000mmも違うのに・・・
 
 ところで,ライナーの運行計画は今詰めている所ですが,当面は宮ヶ瀬線のみの運転で,朝夕ともピーク時間帯は運転せず,朝は07時台と09時台に10〜20分毎,夕は新宿発19:13〜23:12まで概ね20分毎,基本は10両編成で多摩センター又は高坂で分割併合,指定席料金は200円,停車駅は新宿,多摩センター以遠急行停車駅を予定しています。
 また上りは全区間座席指定制ですが,下り新宿〜多摩センター間のみ座席指定にし,多摩セ以遠は一般列車扱いにする予定です。なお,検札は乗車時ではなく車内検札を予定してます。これは下り列車はともかく,上り列車で乗車時に検札をすることが合理的はないからで,これゆえの座席整理制ではなく座席指定制となっています。
 
 輸送力については当初から夕ラッシュ時のパターンに合わせ20分毎で検討されており,当初は想定需要に合わせ平屋構造10両編成で予定されていたものの,昼間時の着席率向上,ピーク時の輸送力増強からダブルデッカー車を連結することとしています。
 想定需要より供給量を増やしているので,乗車率は落ちるでしょうが,混雑時に満席になる可能性が減るメリットもあります。
 基本的には機会喪失をより重視しているので通常の乗車率が下がるのは赤字でない限り許容する予定です。

 ちなみに供給量を増やしたのは,私が用事で町田方面に行くとき,夕方の下りロマンスカーは乗りたくても満席ばかりで混雑した急行に乗るのが嫌というこ体験に拠ります。
 全編成ダブルデッカーにするかは検討の余地がありますが,着席率向上の見地からすればダブルデッカーにしても差し支えはないかもしれません。
 
 当面は試運転と称し,実際にはダイヤの検討を行うこととなります。ダイヤ編成が済みそうになったら量産車の製造,ダイヤ改正予告となります。1年くらいでここまで行きたいなあ。。。