2007年 2月 1日ダイヤ改正

 
 中原本線のダイヤ改正を実施します。変更箇所はHPにあるのでそちらを参照していただくとして,告知文で目立つのが「見直し」とゆう文言です。要するに削減とゆう意味で,だいたいは急行の一部区間を各停にして,その分の各停を削減という図式になっています。典型的なのが夕ラッシュ時で,神保原以西の各停を半減する変わりに急行の半数を区間急行にして帳尻を合わせてます(大沢,坂浜の両駅は純減)。
 
 こうやって列車走行キロを2.6%削減,スピードアップによる運用減もあり,運用本数は5本減となり,30両程度の車両が余剰になる見込みです。ただ,減量基調ではあるものの,都営三田線でラッシュ時に増車を行った関係で6連運用が減少し代わりに8両運用が増加したこと,中原本線内でピンポイントに増発を実施したことから,車両走行キロでは0.3%の減少に留まっています。
 
 今回,名目としてはスピードアップのためのダイヤ改正ですが,↑のように実態は減量を意識した内容になっています。これは長期的には生産人口の減少による輸送量の減少が見込まれること,短期的には特に多摩丘陵地区で昭和期に開発された住宅団地群を中心に高齢化が進展しており,再開発等による供給では補えないことからやはり輸送量の減少が見込まれることに拠ります。
 
 ただ一概に全時間帯において減量することは乱暴であり,依然混雑が生じている朝ラッシュ時はほぼ現状維持(実際は増発傾向),一方,輸送力に余裕のある夕ラッシュ時や早朝・深夜で減便を実施しました。昼間時は各停の輸送力に余裕があるものの,運用上の調整がなかなか難しく,結局現状維持(実際には増結があったので増加傾向)と本来とは逆になっており,次回への課題になってます。
 
 なお,減量を基本方針にはしているものの,近隣各線や自家用車等の他の交通機関との競合上,利便性の低下を招く施策は困難であり,今回の減量が限定的になったのも利便性への配慮が大きく影響しています。
 
 今後は利便性と減量を秤にかけつつ継続的に輸送の適正化を図っていくことになりますが,今回はあまり行わなかったものの,ダイヤ上の大きな制約となっている都営三田線との関係を再構築する作業に取り掛かる必要がありそうです。