宮ヶ瀬線昼間時ダイヤの経緯(1972〜2001)

 
・1972年ダイヤ改正
 
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(1)ダイヤ改正概要
 多摩川〜天上間の開業に伴いダイヤ改正を実施した。営業キロが延伸されたことにより優等列車(準急)を新設し,中距離輸送の便宜を図った。
 
(2)昼間時ダイヤ概要
 輸送量に応じた輸送力を提供するのはもちろんであるが,神保原で接続する中原本線に合わせ,15分サイクルを採用した。
 15分サイクルに準急1,各停2で,1時間あたり12本の運転である。遠近分離であり,途中で緩急接続は実施していない。
 神保原以西は新規開業区間で輸送量が小さいことから,準急(神保原から各停)が15分毎の運転である。
 
・1975年ダイヤ改正
(1)ダイヤ改正概要
 天上〜多摩センター間の開業に伴うダイヤ改正を実施した。
 準急を多摩センターまで延長運転した以外に1972年ダイヤと変更はない。
 
・1977年ダイヤ改正
 
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(1)ダイヤ改正概要
 多摩センター〜淵野辺間の開業による新宿〜水郷田名間の直通運転開始,新宿駅第二次改良工事の完成(5面4線・有効長125m → 3面4線・有効長210m),新宿〜方南町複々線化完成などにより,大規模なダイヤ改正を実施した。
 また,営業キロの延伸に伴い「急行」が新設された。
 
(2)昼間時ダイヤ概要
 輸送量の増加(将来の増加分の含む)により,優等列車を毎時6本(2本増)に増発,各停も新宿〜神保原間で毎時9本(1本増)に増発した。
 20分サイクルに急行1本,準急1本,各停3本運転されており,1時間あたりの運転本数は15本である。
 今改正で新設された急行は,他線との接続駅(方南町,永福町)と各主要駅(神保原,多摩センター,淵野辺,上溝,田名)に停車する。
 途中の神保原淵野辺で緩急接続を行っており,急行の速達運転の有効範囲の拡大を図っている。
 
・1980年ダイヤ改正
(1)ダイヤ改正概要
 都営新宿線との相互直通運転開始に伴うダイヤ改正を実施した。
 昼間時ダイヤにおいては新線列車(新線新宿方南町間)が6〜8分毎に東大島又は岩本町まで直通運転を行う。
 本線は特に変更はなく,昼間時における本線との直通運転は実施されていない。
 
・1983年ダイヤ改正
(1)ダイヤ改正概要
 都営新宿線東大島〜船堀間開業に伴いダイヤ改正を実施した。
 昼間時ダイヤにおいては特に変更点はない。
 
1984ダイヤ改正
 
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(1)ダイヤ改正概要
 水郷田名〜半原間の開業し,本線が全通したことに伴いダイヤ改正を実施した。
  
(2)昼間時ダイヤ概要
 急行が半原まで延長された。
 
・1986年ダイヤ改正
(1)ダイヤ改正概要
 都営新宿線の船堀〜篠崎間の開業に伴いダイヤ改正を実施した。
 都営線内の列車折返しの都合で,新線の一部列車が1分程度,時間変更を行った。
 
・1987年ダイヤ改正
(1)ダイヤ改正概要
 都営線内のダイヤ改正に伴うダイヤ改正を実施した。
 従来の岩本町折返しの列車が大島折返しに延長され,これに伴い下り列車の一部が30秒時間変更を行った。
 
・1988年ダイヤ改正
 
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(1)ダイヤ改正概要
 柚木支線の高坂〜南柚木間開業に伴いダイヤ改正を実施した。
 
(2)昼間時ダイヤの概要
 柚木支線は毎時6本の運転で,半数は多摩センター発で同駅で急行と接続する。もう半数は高坂発で同駅で準急と接続する。
 ただ,急行と準急への接続を優先させた為,運転間隔は6〜14分と均等ではない。
 上記以外では特に変更点はない。
 
・1989年ダイヤ改正
(1)ダイヤ改正概要
 都営新宿線本八幡暫定開業に伴うダイヤ改正を実施した。
 都営線内の折返しの都合で,新線の列車の時刻及び行先を変更している。
 
・1990年ダイヤ改正
(1)ダイヤ改正概要
 都営新宿線本八幡駅本開業及び柚木支線中原〜月峰十区間開業に伴うダイヤ改正を実施した。
 柚木支線の新規開通区間は従来の路線と接続しておらず,本線のダイヤには変更はない。なお,中原本線とは中原駅で接続しているが,レールは繋がっておらず,その為,月峰十区に天上検車区月峰派出所が新設され,列車の検査(月検査まで)を担当している。重要部検査には対応していない為,該当車両が発生した時は天上工場まで陸送される。
 本八幡駅本開業に関しては昼間時ダイヤでは変更点はない。
 
・1991年ダイヤ改正
(1)ダイヤ改正概要
 都営線内のダイヤ改正に対応し,ダイヤ改正を実施した。
 従来の大島折返しの列車が本八幡まで延長されたことに伴い,上り列車の一部に1分程度時間変更を行った。
 
・1992年ダイヤ改正
 
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(1)ダイヤ改正概要
 柚木支線の南柚木〜中原間の開業し,宮ヶ瀬線全線が開業した。これに伴い,1977年以来の白紙ダイヤ改正を実施した。また,本改正では中原本線も白紙改正を行っており,中原急行の歴史上でも最大のダイヤ改正である。
 
 柚木支線の全通により,新宿方面〜中原地区が直接結ばれることになった。これに伴い,従来は神保原で中原本線に乗り換えていた旅客の転移が相当数見込まれた。これに伴い,現在の神保原以西で漸減するダイヤから,中原地区・相模原地区への都市間輸送に重点を置いたダイヤ編成に改変する必要が生じた。
 また,全体の輸送量自体増加していることから,新宿寄りの区間も増発の必要があった。
 
(2)昼間時ダイヤ概要
 全線で増発を実施し,新宿口では準急が急行に昇格,さらに急行が毎時3本増発され,優等列車は毎時9本の運転となった。これに各停9本を合わせ,新宿〜高坂間で6分40秒サイクルとした。
 途中の神保原,多摩センターで緩急接続を実施している。
 高坂以西は急行は半原方面に毎時3本,中原方面に毎時6本運転,各停は双方向に毎時6本運転した。但し,新宿寄りの運転間隔の都合上,均等間隔の運転でない。
 この他では,本線末端の田名〜愛川間で毎時3本増発した。
 
・1997年ダイヤ改正
(1)ダイヤ改正概要
 方南町〜永福町間の複々線化に伴うダイヤ改正を実施したが,昼間時ダイヤでは特に変更点はない。
 また,都営新宿線で急行列車の運転が開始され,これに伴い新線のダイヤが一部変更となった。なお,都営線の急行は新宿〜本八幡間の運転であり,宮ヶ瀬線には乗入れない。
 
・2001年ダイヤ改正
 
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(1)ダイヤ改正概要
 永福町〜若葉町間の複々線化,若葉町〜神保原間の3線化の完成した。折から輸送量の減少傾向が続いており,厳しい環境に対応するため,競争力のあるダイヤの構築を目指し,1992年以来の白紙ダイヤ改正を実施した。
 
(2)昼間時ダイヤ概要
 中〜遠距離利用者の増大に伴い,停車駅の少ない高速急行の新設や,急行系列車の増発など中〜遠距離対策として優等列車の増強を実施した。
 
 また,急行は停車駅に天上,今井谷戸,南柚木を追加,より利用しやすくすると共に,従来のダイヤの主役としての役割から高速急行を補完し高速ネットワークを拡充する役割へと存在意義を変えることとなった。
 
 さらに急行の半数を都営新宿線に直通運転させ,ネットワークの拡充を図った。都営線との直通運転はラッシュ時に限定されていたが,今改正では終日にわたり直通運転を実施した。なお,これに伴い,都車の宮ヶ瀬線内への運用が終日に渡り実施されることになった。
 
 近距離地区においては既に各停が毎時9本運転されており,運転頻度・輸送力的には特段問題ないが,線増により上りにおいて所要時間の短縮を図った。
 
 ダイヤは10分サイクルを基調としており,1サイクルに高速急行1本,急行1本,各停1本運転され,1時間あたり18本(新宿〜神保原間は21本)の運転である。
 神保原,高坂で緩急接続を実施しており,また,高坂で高速急行と急行の優等列車どおしの緩急接続を実施し,これらにより高速ネットワークの拡充を図っている。
 
(おわり)